重症筋無力症;全身型 第3回入院生活3日目

2018.2.21(水)

目が覚めた。

外を見るとまだ薄暗い。朝方なのか夕方なのか。部屋に時計が無いことと
ここ数日の寝不足で時間の感覚が全く無くなっている。

痛みは前日同様にあるものの呼吸を細かく行い肺の動きを小さくすることで
緩和できることを少し学んだ。それと看護師さんが教えてくれた、痛い箇所に
クッションを当てていると咳などの急な衝撃を緩和を実践することで何とか
しのいでいる。

そんななか耐え切れない痛みが来たので看護師さんを呼んで硬膜外麻酔を
してもらった。そのときに時間を確認したが5:00頃だった。
まだ起床時間にもならないとは。こんなに時間の経過が遅く感じることが
ここ数年であっただろうか。1分でも早くこの痛みが過ぎ去ってほしい気持ちで
いっぱいだった。

その後も硬膜外麻酔と昨日使用た点滴の痛み止めを交互に使用していたが、
使用回数の限度が来てしまい、内服の痛み止めを一旦使用。
注射と違いなかなか効果が表れないがこの後に耐え切れないほどの痛みが
来た時のことを考えれば仕方ない。

そして夕方。
術後からの抗生剤点滴が効いてきているのか、クッションが良かったのか
常時痛みが続くことは無く細かい周期での痛みに変わっていた。
そのおかげか久しぶりに身体を起こすことができるようになった。ただし、
電動ベッドの力を借りての話しで自力で起きようとすると左肺周辺の痛みが
激しく襲うのは変わりなかった。
その様子を定期回診で来ていた看護師さんがおむつ交換をすると言い出した。
確かに術後2日が経過していて膀胱カテーテルが入っているとはいえ、
自覚は無いが尿漏れや便は出ていても不思議では無い。健常時であれば
22歳(推定)でメチャかわいい看護師さんにおむつ交換などと恥ずかしくて
断固拒否をしたいところであったが痛みで余裕も無く交換を受け付けて
しまう自分がいた。

うーん、お婿に行けない。

そう考えているうちに、布団をめくり上げられおむつを開けられ、何かの
生ぬるい液体と手がナニに触る感触が。そうか!交換するくらいだから、
陰部洗浄もするのは当然か!? 健常時であれば間違いなくナニは元気に
なっていたな、と考えるくらいもしかしたら気持ちに余裕が出てきたか?
おむつ交換だけであれば時間も短く文字通りの『一時の恥』だったが、
これだけ時間が長いと『羞恥プレイ』以外の何物でも無い。

うーん、うーん、お婿に行けない。

この間数分だろうがなんと長い時間に感じた。
恥ずかしさのおかげか一時といえども痛みを忘れさせてくれて感謝。

すこし痛みが和らいだこともあり、少しづつであるが身体を動かすことも
できるようになり腰を少し動かしたりちょっと横を向いてみたりしていた。
そしてその時に悲劇が!何かの拍子でちょっと大きめの咳同時に激痛が
襲ってきた。少し前に戻ったばかりなのに申し訳ないと思いつつ痛み止めを
してもらうために呼んだ。
ちょっと動けるようになったからと調子こいてしまったばかりに申し仕分け
無く思った。

うーん、申し訳ない。

その後痛みが全く引かず痛み止めの注射をローテーションで使用することを
余儀なくされるのだろうが、また一睡もできないだろうか。。。